茗溪学園中学校高等学校は、筑波研究学園都市における研究者の子どもたちの教育を目的として、筑波大学の前身である東京教育大学の同窓会「茗渓会」によって設立されました。1979年の開校以来、国際理解教育を重視しており、帰国生や留学生が多く在籍する本校は、日常生活そのものが国際的な環境となっています。
本校の建学の理念は、「世界的な視野を持つ人材の育成」にあります。この理念を具体化するため、私たちは「社会のウェルビーイングの実現」、すなわち、自分自身のみならず他者も含めた社会全体の幸福を追求し、多様化する社会で力強く柔軟に生き抜く人材の育成を目指しております。
2017年、本校は「国際バカロレア(IB)認定校」となりました。IBの目的である「多様な文化を理解し尊重する精神を通じ、より良く平和な世界を築くこと」は本校の理念と一致しています。現在5期目の卒業生が巣立ち、スタンフォード大学、コロンビア大学、ブラウン大学、UCバークレー校、UCLAをはじめとする世界トップレベルの研究を牽引している大学に、多くの生徒が合格、進学しています。また、柳井正財団などの海外大学進学を支援する奨学金を複数の生徒が獲得するなど、生徒たちの活動はグローバルに広がっています。 「世界を股にかけた進路実現」を果たすことができるのが、茗溪学園の特徴の一つです。
私たちは次の50年を見据え、国内外でさらに高く評価される学校を目指してまいります。今年度は、MG・ACクラスとIBクラスのカリキュラム発展、SSH第3期目としての探究活動の充実、国内外の大学や海外の高校との提携強化、さらに多彩な発展的教育プログラムの開発に注力していきます。
加えて、国際化を一層加速するため、年間200名を超える短期および長期の交換留学生や姉妹校の生徒を受け入れる予定です。また、本校からも年間100名以上の生徒を積極的に海外に派遣し、留学等の機会を提供していく考えです。
これからも、日本有数の「ユニークで、かつ世界に開かれた学校」として認知されるよう努めてまいります。
茗溪学園中学校高等学校
校長 宮﨑 淳