世界を舞台に挑戦したい
まず、茗溪学園を選んだ理由を教えてください。
私は4歳から12歳までタイのバンコクに住んでいた経験から、進路を考える上で海外大学と日本の大学、両方の選択肢を自然にもっていました。
実家が茨城なので茗溪学園の名前はもともと知っていたのですが、詳しく調べてみると、国際交流がとても活発でIBコースもある。その環境に、自分の未来というか可能性が大きく広がるのを感じました。この環境なら、どの進路も諦めずに挑戦できると確信し、進学を決めました。
生徒総会の先輩たちに憧れて
生徒会には、どのような経緯で入られたのですか。
入学当初から、生徒会の先輩たちの姿に漠然と『かっこいい』という印象を持っていました。その憧れが目標に変わったきっかけが、生徒総会です。
これは年に2回、生徒会が主体となって『どうすれば茗溪学園がもっと良くなるのか?』をテーマに、全校生徒で意見を交わす場です。生徒一人ひとりの声に、生徒会の先輩たちが真摯に耳を傾け、議論を深めていく。その光景は、小学校まででは経験したことのないもので、衝撃を受けたと同時に、『自分もやってみたい!』と強く思うようになりました。
最初の挑戦は、中学2年生の時だったそうですね。
初めは会計という役職で立候補しました。立候補するには応援演説が必要で、話が上手な演劇部の先輩にお願いしたんです。すると、何の迷いもなく二つ返事で『OK!』と引き受けてくださって。それが本当に嬉しくて、今でも鮮明に覚えています。
その先輩は高校3年生の方でしたが、そんなふうに学年を超えて気軽に関われるのが、中高一貫校である茗溪学園の大きな魅力だと思います。先輩から話し方のアドバイスもいただき、無事に当選することができました。
そこから、生徒会長を目指すまでには、どのような心境の変化があったのでしょうか?
正直、中学生の頃は自分が生徒会長になるなんて、全く想像していませんでした。ですが、生徒会活動でさまざまな企画を立ち上げるうちに、その考えは変わっていきました。
例えば、私が立ち上げた企画の中に、小児がん支援のための『レモネードスタンド』というものがあります。レモネードを販売して得た利益を、小児がんの治療のために寄付するだけでなく、筑波大学附属病院におもちゃを直接届ける機会もありました。子どもたちに直接会うことは叶いませんでしたが、看護師さんからいただいた『ありがとう』の一言が、すごく心に響いて。誰かのために行動することのやりがいを実感した瞬間でした。
他にも、生徒会の活動内容をもっと知ってもらうために、公式インスタグラムを立ち上げたり、尊敬する先輩たちと一緒にそうした活動を積み重ねる中で、『もっと大きな視点で学校を良くしたい』『自分が中心となって、生徒のみんなが輝ける学校にしたい』という想いが芽生え、生徒会長という道を意識するようになりました。
自分の『好き』に挑戦できる場所
Iさんにとって茗溪はどんな学校だと思いますか?
生徒と先生の距離が、物理的にも心理的にも近い学校です。例えば、職員室の前にはテーブルが並んでいて、昼休みや放課後には進路相談をしたり、勉強を教わったりしている。身近な大人とのコミュニケーションから、自分の視野を広げられる機会が日常的にあります。
また、私が参加したボストンへの海外研修や、海外大学のオンライン講義、科学コンテストへの挑戦など、多様な選択肢があります。だからこそ、生徒一人ひとりが『自分は何に興味があるのか』というアンテナを張り、自身のビジョンを持つことが大切になります。茗溪学園は、そんな自分の『好き』を大切にしてくれる場所です。
では、生徒会長として茗溪をどんな学校にしていきたいですか?
私自身がそうだったように、この学校にはロールモデルになるような個性豊かな生徒がたくさんいます。でも、その魅力はまだクラスや部活動など、限られた場所でしか伝わっていないのが現状です。
せっかく同じ校舎に、多様な才能をもった生徒がいるのだから、もっと積極的に繋がるべきだと思います。
今後は、学年の垣根を超えた交流の場を積極的に企画して、生徒同士が刺激を与え合える機会を増やしていきたいです。生徒一人ひとりが自分の可能性を広げるチャンスと出会う、その手助けをすることが、今の私の目標です。
人は常に変化し続ける
最後に、茗溪学園を目指す後輩へメッセージをお願いします。
今、自分に自信がなかったり、特別な強みがない、と感じていたりする人がいるかもしれません。でも、弱みは、見方や環境を変えれば、一番の強みになる可能性を秘めています。だからこそ、とにかく『挑戦してみる』ことが大切です。今、強みがある人はもちろんそれを伸ばしてほしいですが、もし苦手なことがあっても、そこにこそ挑戦のチャンスが眠っているかもしれません。
その点、茗溪学園は最高の場所です。あなたの挑戦を全力で後押ししてくれる先生や仲間、そして、さらなる高みを目指すためのプログラムが用意されています。
この環境にいて、何もしないで過ごすのは本当にもったいない。あなたの人生につながる経験がきっとあるはずです。ぜひ、常にアンテナを高く張って、自分だけのチャンスを掴んでください。応援しています。
2025年8月取材