【中学3年AC/MGコース】理科巡検を実施しました

10月29日と30日にかけて、中学3年生の生徒が大洗水族館とつくば実験植物園、上高津貝塚、予科練平和祈念館、桜川の禊橋に行き、理科巡検を行いました。
理科の学びでは、実際に見て触って、体感しながら考えることがとても重要です。しかし、学校内では触れることができる生物は限られており、岩石を観察することはできても地形を実際に観察することは大変難しいものです。本校では、普段はなかなか見る機会のないものを観察することで、自然への理解を深めることを目的として、理科巡検を行っています。

<生物コース>
大洗水族館へ行き、動物の進化や環境エンリッチメントについて考えることと、筑波実験植物園にて、日本におけるバイオームについて学ぶことを目的としました。環境エンリッチメントとは、「動物のすむ環境や管理方法を、動物の生息環境や行動に基づいて改善・向上させるための工夫」のことを言います。生徒たちは大洗水族館の動物や水槽を観察し、どんな環境エンリッチメントが実施されているかや、その改善方法を考えました。また、つくば実験植物園では、植物がどのような適応をしているのかという観点から植物を観察し、考察しました。


<地学コース>
筑波台地、桜川低地、霞ケ浦の地形観察および霞ケ浦周辺の第四紀の地層や堆積物の調査を行い、筑波山から霞ケ浦地域の成り立ちを考えることを目的としました。例えば、霞ヶ浦の馬掛では、約12万年前の地層を観察して柱状図を作成し、地層がたまったときの環境とその変化を読み解きました。また、桜川では、川幅に比べて低地の幅が広いのはなぜなのかを、河原の岩石の種類を調べて考察しました。


この2日間の巡検では、生徒たちはいつも以上に五感を活用し、「どうして?」「そういうことだったのか!」などの声をあげながら、多くの要素が関連している自然の見方を学びました。

 

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