高校2年生の大堀愛実さんは、「茗溪学園の防災カードを作成する」というテーマで個人課題研究に取り組みました。その研究の着想から完成に至るまでのプロセスや防災への思いを「命を守る防災カード」という題の文章にまとめ、「全国子ども防災作文コンクール」に応募したところ、「日本防災士会会長賞」を受賞するという快挙を成し遂げました。
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命を守る防災カード
茗溪学園のカリキュラムでは、生徒一人ひとりが将来の夢の実現に向けてアカデミックスキルを育成するため、高校2年生全員が「個人課題研究」に取り組みます。この取り組みでは、生徒それぞれが興味・関心を持った課題(テーマ)を設定し、課題指導者(各教科の教員)の指導のもと、約1年間にわたり調査・研究を進めます。研究過程では、筑波研究学園都市の地の利を活かし、大学や研究機関、企業などを訪問して調査やアドバイスを受けることもあります。
この課題研究を通じて、生徒は問題の把握・分析、情報収集、情報処理、そしてまとめ・発表といった総合的な学術能力を育成します。研究成果は各生徒が執筆する研究論文として結実し、「要旨集」として学内に保存され、自由に閲覧できる形となっています。
今回、大堀さんの取り組みが校内にとどまらず、全国規模のコンクールで高く評価されたことは、茗溪学園全体にとっても大変喜ばしい出来事です。今後も、生徒たちが自らの興味・関心を深く探究することで、新たな成果や発見が生まれるとともに、生徒自身が自分の内面をより深く振り返る貴重な機会となることを期待しています。