【高校2年生IBコース】Collaborative Science Projectを実施しました

高校2年生のIBコースの生徒たちは、3月14日に日本科学未来館を訪問し、CSP(Collaborative Science Project) を実施しました。本プロジェクトは、生徒たちが学際的なチームで協力しながら課題を探究し、問題解決に取り組むことを目的としています。『scienceの価値と限界はどのようなものか』という探究テーマのもと、当日は、以下のコースに分かれて事前に立てた問いをもとに調査・研究を行いました。


各コースの活動内容

 Creativeコース

問い:「よい展示とは何か?」
科学未来館における優れた展示の条件を調査し、それをもとに校内で活用できる展示を企画・制作しました。展示のテーマは、物理・化学・生物・ESSのいずれか、またはそれらを横断するものとしました。

 Inquiryコース

選んだ展示を、TOK(Theory of Knowledge) の「知識の問い」を通して分析・評価しました。
※TOKはIBコース独自の科目で、「知識とは何か」を探究する学問です。以下のような問いを通じて考察を深めます。
どのようなものが知識と見なされるのか?
知識の種類によって有用性は異なるのか?
知識のどのような特徴が、その信頼性に影響を与えるのか?

 Serviceコース

問い:「科学未来館のニーズは何か?」
科学未来館が置かれている環境の課題やニーズを調査し、具体的な解決策を提案しました。
問い:「科学未来館はどのように社会に貢献しているのか?」
科学未来館の社会的な役割や影響を調査し、その意義や重要性を再考しました。

 Freeコース

自由に問いを立てて科学未来館で調査・研究を実施しました。

3月17日には、各グループが調査結果を発表しました。
あるグループは、「科学未来館における科学分野の展示は、観客の興味をどのように惹きつけ、理解を促すのか ~科学分野における展示の価値と限界~」 という問いを設定し、ポスターにまとめて発表しました。
また、展示を実際に作成し、実演を交えて発表するグループもありました。

本プロジェクトを通じて、生徒たちは理科の異なる分野を学ぶ仲間と協働することの重要性を実感しました。現実の研究でも、生物・物理・化学・地学などの異なる分野の専門家が協力し、革新的な研究を進めています。

このように、CSPは探究心・批判的思考・協働力を育む貴重なプロジェクトです。今後も、生徒たちが学びを深められるような取り組みを続けていきます。

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