屋久島研修2013

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7月22~26日の4泊5日の日程で、埼玉県立春日部高等学校の生徒10名と本校の中学3年生5名、高校1年生7名の計22名で屋久島研修を行いました。

本研修は今年で2回目となる2校合同事業で、本校ではSSHのプログラムの中の「SS Geo Tour」として実施しています。今年度は研修日程に「調査日」を設けて、各生徒が個人テーマに沿って丸1日調査をし、そこで得た調査結果をまとめ、研修成果報告会をするという新たな取り組みも試みました。個人テーマは、屋久島ならではのものを調査することを目的に、「ヤクシマカワゴロモ」「コケ」「地質」「海」の4つの分野にわけ、そこから各自選択していくというものです。

ヤクシマカワゴロモの調査では、この道の権威である寺田仁志先生に直接ご指導いただき、生育調査を行いました。またコケの調査は白谷雲水峡において、コケの種類の調査やコドラートによる被度調査を行いました。地質の調査では、屋久島を構成する花崗岩やホルンフェルスの調査、さらには旧タングステン鉱山跡地の岩石調査を実施しました。そして最後に海では、魚類の観察だけでなく、浜辺で生育する耐塩性植物を採取し、その体内にどれくらいのナトリウムを含んでいるか、実験室に持ち帰り分析調査しました。

そして屋久島といえば世界自然遺産に登録されている地域があることでも知られています。その自然遺産指定地域である西部林道付近へ行き、屋久島野外活動総合センターの先生方の説明を受けながら、植生観察やヤクシカやヤクサルの観察などを行いました。西部林道から海岸付近まで下り、海岸付近からみた山の植生は壮観でした。植物により葉の色が異なるため、標高により植生が変化することが一目でわかりました。 5日間という短い時間では、悠久の大自然をすべて理解することは困難でしたが、それでも屋久島の自然の素晴らしさに感動したり、個人テーマをもっと深めたいとさらなる探究心を持ったりと、生徒はそれぞれの感想を持ったようです。来年も訪れたいと思っている生徒も多いのではないでしょうか。

※添付写真は、大川(おおこ)の滝での巡検の様子です。

 

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