7月1日のサマースタディゾーンで、中学3年生は理科巡検を行いました。ABC組は地学分野で、つくば周辺の地形と地質の成り立ちを調査対象として、大きく3つの地点をクラス別に回りました。1つは筑波山の近く、桜川の河原にある礫を調べ、桜川低地の成因を考察すること、および筑波山中腹の梅林にある、花崗岩と斑糲岩の露頭を観察し筑波山の成り立ちを考えること。次に土浦の上高津貝塚を訪れ、かつて海面が高かった時代の海岸線の分布をイメージすること。そして最後に霞ケ浦湖畔にある貝化石を含む露頭を調査、地質柱状図を描きながら霞ケ浦の自然地理的な歴史を考察しました。
一方、DEF組は生物分野で、宍塚の自然と歴史の会の方々のご指導のもと、宍塚大池と里山周辺の水生生物、植物、昆虫、野鳥の4つのグループに分かれて、調査しました。指導員の方々には出合った生物の一つひとつ丁寧に説明していただきました。午後学校に戻り、レポートをまとめ、各グループが遭遇した動植物を黒板に書き出して説明し、調査内容を共有しました。あるクラスでは蓮田の枯葉を取り除くと、光が水中に入り、植物プランクトンが増え、動物プランクトンや水生動物が増え、それを食べる魚も増え、そして鳥も増えると上手に生態系をまとめていました。
この理科巡検では、普段教室では意識しにくい、身近なエリアのダイナミックな自然の変遷を感じることができた1日でした。