今年度からコアSSH指定校となった茗溪学園中学校高等学校を中心に、茨城県内の高校との連携、筑波大学との共催により、小学生を対象としたサイエンスキャンプを7/27、28に実施しました。このキャンプは、高校生が主体となって小学生に科学的な内容を指導することで、高校生の科学に対する興味関心とサイエンスコミュニケーターとしての能力を向上させることを最終目標としています。
キャンプ初日は筑波大学で化学と生物学の実験を、交代で行いました。化学では染料を合成したあとに染め物を体験しましたが、同時にスライムを作成しました。スライムが完成した時には生徒たちから歓声が上がり、いつまでも握っていたのが印象的でした。また生物学ではザリガニを解剖し、体の構造をすみずみまで観察しました。初めてザリガニを触った生徒もいたようで初めは怖がっていましたが、慣れてくると積極的に実験し、自分たちのテーマをしっかりと学習できたようです。
夜は茗溪学園の体育館でサイエンスナイト「最強紙飛行機大会」というイベントを行いました。紙飛行機を一番遠くまで飛ばせた班の勝ち、というわかりやすいルールで、小学生はもちろん高校生、先生たちも夢中で紙飛行機を飛ばしていました。おもりをどこに付けようか、どんな羽にしようか、どうやって投げようか、など工夫の仕方がひとりひとり違っており、生徒の想像力に見ている私たちも感心しました。
2日目には研究発表会を行いました。前日の実験を思い出しながら、自分たちが何を考え何を学んだのか、ということをしっかりとイメージしてポスターを作成しました。各班がそれぞれ工夫をして、他の班にはないオリジナリティーあふれるものを作成していたので、とてもわくわくする発表会になったと思います。発表会の最後には筑波大の先生に講評を受け、お褒めの言葉をいただきました。
キャンプの締めくくりに、校長先生からサイエンスキャンプの修了証を受け取った時のとても嬉しそうな表情を見て、このキャンプを企画して良かったとしみじみ感じています。
きっと、参加した生徒にとって一生の思い出となったことでしょう。
冬には物理と地学を扱ったウィンターキャンプを実施する予定です。