つくば科学フェスティバル2011に出展

kagaku2011

楽しみながら科学に触れて学ぶ、科学の街つくばならではの体験型の科学 イベント「つくば科学フェスティバル2011」が、11月12日、13日の2日間にわたり開催されました。つくば市内の小中学校や企業が出展し、会場は親子連れのお客さんで一杯でした。本校の科学部からは今年も物理班と生物班が出展しました。

物理班は「エネルギーを考える」というタイトルで、「科学おもちゃの製作」と「ピタゴラ装置」を出展しました。「科学おもちゃ」は、運動量保存の法則と力学的エネルギー保存の法則を使った「かちかちボール」と、加えて今年は共振する振り子を再現した「共振ボール」をお客さんに作ってもらいプレゼントしました。

またピタゴラ装置を作って自由に遊んでもらいました。ピタゴラ装置を作り始めたのは1週間前からで、慌ただしい製作になりましたが、2日ともたくさんのお客さんに来ていただいて、生徒達は他の団体のブースに見学に行く暇がないほど大盛況でした。さらにこのピタゴラ装置は、同時開催されていた「つくば3Eフォーラム会議」で表彰されました。

様々な人に分かってもらえるように、きれいに作ってもらえるように説明するのは難しかったようですが、自分たちのブースを目当てに来てくれるお客さんががいたり、科学おもちゃから話が弾んだり、楽しい2日間だったようです。

科学部生物班は、「指紋発見!見えないものを見てみよう。」というタイトルで、指紋検出のブースを開きました。指紋は全ての人で異なり、また一生変わらないといわれています。そのため、その人を特定する方法の一つにも使われています。

今回は3つの指紋検出を行いました。ガラスに残る指紋、アルミホイルに残る指紋、紙に残る指紋です。お客さんには実際に希望の指紋検出を実験していただき、普段意識することのない自分の指紋を見てもらいました。ガラスの指紋検出にはアイシャドゥを用い、指紋に残された脂分に微粉末を接着させることで検出します。アルミの指紋は、接着剤の成分が指紋に残された水分に反応して白く浮き上がります。紙の指紋は、指紋に含まれるアミノ酸にニンヒドリンが反応し青紫色に浮き上がります。そして検出された自分の指紋を400%に拡大コピーをして、おみやげとして持ち帰っていただきました。指紋が見えてくる瞬間はやはり一番わくわくします。「指紋にも種類があるのは知らなかった。」「へぇーこれが私の指紋!」という驚きの声を聴くことができ、予備実験を繰り返して準備をしてきた苦労が報われたようです。

科学フェスティバルは、自分たちの実験スキルを向上させるだけでなく、多くの人に実験を理解して楽しんでもらうため、プレゼンテーションの力も向上すると考えています。さまざまな人たちとコミュニケーションを取るやりがいと難しさを実感する2日間だったようです。

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