Meikeiアカデミアクラス コンセプトムービー
「アカデミアクラス Academia Class」 (AC)
アカデミアクラス(以下AC)は、物理学者アインシュタインが残した“Education is what remains after one has forgotten everything they learned in school.”にあるような学校教育の現状に一石を投じるために、2021年度に新設され、現在高校1年生が一期生として日々学習に励んでいます。中学では学年6クラスのうち2クラス、高校では学年8クラスのうち同じく2クラスを、アカデミアクラスとして設置しています。
ACでは、「卒業した後も心に残るような学び=人生の基盤となる学び」を得ることを目指しており、そのためには、論語の「学而不思則罔、思而不学則殆」にあるように、知識・技術の蓄積に「なぜそのようになるのか?」という思索が伴うこと、さらには、知識・技術を土台にして思索をすることの両方が重要だと考え、その理念に根差した学びを日々実践しています。
そのような学習を通じて、心から「分かった!」という感動体験を通して、真に理解した学びを実現できるカリキュラムとプログラム、様々な活動を展開しています。
AC独自のカリキュラムによる教科学習
国語 | 幅広い分野の文章を通じて「緻密な読み書き」「教養」の獲得を目指す |
数学 | 理論的なSTORYを持った構成により、生徒自身が数学を「発見」し、 様々な場面で数学的普遍性を見出せる「眼」の獲得を目指す |
英語 | 英文を正しい解釈で読み解く力・正しく意味の伝わる英文を書く力をつけて、 「異」なる言語・文化に接近する面白さ、もどかしさを感じる |
理科・ 社会 |
与えられた専門用語の暗記でなはく、「問い」の解決のために必要な事項を 自ら獲得し、自らの言葉で表現する「生きた知識」とすることを目指す |
このように一見すると「遠回りの学び」である「理論的な基礎」の学習を継続することで、「真の」学びの目標達成を実現します。
Meikei Academic Program (MAP)
教科学習(学問)だけでは習得することが困難だと思われる非認知能力の開発を狙って、日々の学問的学びで得た知恵や知識が、日常生活で直面する問題や課題などとどう“橋渡し”できるかに比重を置いた教育「Meikei Academic Program」(MAP)を、主に総合的な学習の時間を利用して行っています。
このMAPは「リーダーシッププログラム」「アカデミックプログラム」「グローバルプログラム」に分かれており、3つのプログラムで特色ある取り組みを実施しています。
リーダーシッププログラム
~日々の生活や将来に役立つ「視野・視座・視点」を磨く~
外部講師(キャリア教育室長)を招き、時代の変化やキャリアデザインを意識しながら、授業を通して、今の学生時代においてはもちろんのこと、これからの社会を豊かに生きていくうえで、必要だと考えられる素地を養います。外部講師との密な連携を活かして、生徒に合わせてオーダーメイドの学びをデザインしています。
2024年度のテーマ例
- チームディスカッションの効果的な方法とは
- アカデミアクラスのPR動画 / プレゼンテーション作成
- キャリアデザイン
- 「論理的に考える」とは
- 資料作成とデザイン
アカデミックプログラム
~中学3年間と高校2年間の計5年間で学問に総合的に取り組む~
学年ごとに1つのテーマを掲げ、教科の枠を超えて哲学的な学びを実践します。学びの中で獲得した知識・知恵を総合して概念的な思索を行い、概念的な思索を超えて、新たな知識・知恵を獲得することを目指すプログラムです。
2024年度の各学年のテーマ
- 中学1年生:「勉強の哲学」
- 中学2年生:What is “well-being”?
- 中学3年生:Content and Language Integrated Learning (mCLIL)
- 高校1年生:What is “IDENTITY”?
グローバルプログラム
~多くの姉妹校(提携校・交流校)との交流を行う~
広い意味での「異文化」に触れるという原体験を通じて、「自文化」の認識を深めたり、価値観の再構成を行ったりすることを目指すプログラムです。5年間で多くの姉妹校の生徒や留学生と文化交流・学術交流を行います。交流に向けて綿密な事前学習を行い、テーマに関する思索の基盤を得た上で、実際にフィールドワークやワークショップを行います。
- 中学2年時:タイ・香港の姉妹校との文化交流 @茗溪学園
- 中学3年生:タイの姉妹校3校との文化交流・学術交流、タイ観光・研修 @バンコク
「茗溪オープン模試」の実施
アカデミアクラスが掲げるテーマ「自立・自発」「遠回りできる能力(=知性)」「批判・創造・実践」が、生徒の中にどれだけ築かれたかを図ることを目指して、学内の教員が教科を超えた検討会を重ねて作問を行い、「茗溪オープン模試」として試験を年度の終わりごろに実施しています。校内では、合計得点による評価だけではなく、「技術賞」「創造賞」「敢闘賞」など問題の特性とそれに対する答案の中身に応じた評価をする賞を設けて表彰を行っています。
アカデミアクラス所属生徒は全員受験しますが、他にもアカデミアクラス所属でない茗溪生、他校の中高生、大学生、社会人も含め、希望者はどなたでも受験することが可能です。
- 2024年茗溪オープン詳細(フライヤー)
2024年度 茗溪オープン模試
公開シンポジウム 「これからの中等教育」を開催
アカデミアクラスの様々な取り組みを振り返り、謙虚に点検するとともに、教育改革上の有益な情報発信を行うことを目的として年1回「公開教育シンポジウム」を2021年より開催しています。
過去のテーマ
- 2021年 「自発的・自律的に学ぶ青年の育成」
- 2022年 「中等教育の充実と大学進学成績の向上」
- 2023年 「茗溪学園が実現したい成績評価とは何か」
- 2024年 「生徒が入試の出題者になろう」
生徒が日々考えていることを公の場で発表できる機会であり、教員の自己反省の場でもあります。直接会場にお越しいただくことも、オンラインで視聴することもできますので、ぜひお子様の成長を目の当たりにしてください。これからも学内外の多くの皆様からのご意見を頂きながら、より良い教育の実現を目指して教育改革を加速させていきます。
- 2024年度公開シンポジウム詳細(フライヤー)
茗溪学園主催 公開シンポジウム2024