国際バカロレア(IB)カリキュラム
International Baccalaureat

国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)とは、本部をジュネーブに置く国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムのことです。1968年開設以来、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、さまざまな国の教育現場で注目を集め続けています。

国際バカロレアでは、「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成」を教育理念としています。そして「人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続ける」ことのできる若者を育てるべく、160か国、5800校(2024年5月現在)の学校が”IB Journey”を共にしています。

茗溪学園はその理念との親和性もあり2016年にIB World Schoolとして認定され、IB生の増加とともにIBの科目も増え、茗溪の”IB Journey”に加わる生徒・先生も世界中からお迎えしてきました。

茗溪学園で開講しているIB科目(高1の1月より受講開始)は日本語・英語で実施しており、英語で実施している科目を2科目以上受講すれば、言語の組み合わせは自由です。ほとんどの科目を英語または日本語で受講することも可能ですし、EconomicsやEnvironmental Systems and Societies(ESS)など英語のみで開講の科目や、物理や歴史など日本語のみで開講の科目もあります。また、言語A/B・生物・数学・TOK(Theory of Knowledge, 知の理論)など英語と日本語両方で開講している科目もあります。

「英語ディプロマ(DP)」「日本語デュアルランゲージディプロマ(DLDP)」といったディプロマは存在せず、これらは受講の仕方(英語DPでは多くの科目を英語で受講、日本語DLDPでは理科・社会・数学などを日本語で受講)を表します。本校では両者の区別はなく、英語での実施科目を2科目以上受講すればその他の組み合わせは自由です。ただし、高校1年次は日本の高校卒業に必要な授業も多く、ほとんどは日本語での受講となりますので、ある程度の日本語力が必要です。

「バイリンガルディプロマ」は日本語AとEnglish Aを受講、または言語Aの言語と、Group3/4(理科・社会)の受講言語が異なる場合に、一定の成績を修めると獲得できます。本校では多くの生徒がこのBilingual Diplomaを獲得しています。

IB導入前には5校前後だった海外大学の合格も、現在、海外大学合格数は年間100校を超えるようになり、これまでにはなかった進路選択の選択肢が増えてきました。本校のIBコースを修了した卒業生は、国内大学のみにとどまらず、世界中の大学で学びを深めています。茗溪の先輩が海外大学での経験を在校生に話してくれることで、在校生の世界や現実が拡がります。それをきっかけに海外大学に進学した卒業生がまた在校生の世界を拡げ、海外大学へ挑戦していく循環が生まれています。もちろん国内大学に進学したIB生も、学び方を学んでいることを活かし、「知ること」を学んだTOKのスキルも活かしながら学びを深めています。

IBでの学びには自己決断力が不可欠で、各科目での論文作成やさまざまな場面での他者との協働などからも、常に自己と向き合う学びとなります。生徒本人にIBで学びたいという強い意欲があることに加えて、自分で考えて動いていく意欲も不可欠です。そして学びを深めることでものの見方、価値観やアイデンティティも変容していきます。そのような”IB Journey”に挑戦したいという意欲と勇気のある皆さんを、茗溪学園IBDPコースは歓迎いたします。

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